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ポーカーのドンクベットとは?ダメな方法&戦略的な活用方法を解説

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ドンクベットとは

ポーカーで悪手とされる「ドンクベット」。

ドンクベットについて具体的な例を挙げて説明しています。

また、避けるべきプレイとされている理由やドンクベットが戦略的に活用できる場面についても説明しています。

この記事はこんな方にぴったり!

  • ドンクベットとは何かが知りたい
  • ドンクベットをしないための方法が知りたい
  • ドンクベットを戦略的に使えるタイミングや場面が知りたい

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ドンクベットとは

「ドンクベット」とは、消極的なプレイヤーがいきなりベットして主導権を握るという行為を意味するテキサスホールデムなどで使われる用語です。

本来は悪いプレースタイルや経験の浅いプレイヤーを指して軽蔑的な意味を含んで使われるようになった用語です。

しかし、最近ではポストフロップ(フロップ以降のラウンド)で行われる一種のプレイスタイルを一般的に指すようになっています。

ドンクベットと言われるプレイ

ドンクベットは簡単に言えば、プリフロップではコールで対応していながら、フロップで先にレイズするプレイを意味します。

具体的に2つの例を挙げて説明していきます。

例1)

ビッグブラインド(BB)がドンクベットをするシーンを説明しましょう。プリフロップからフロップにかけてドンクベットをしているケースです。

  1. プリフロップでスモールブラインド(SB)が0.5bbのブラインドをベットする
  2. BBは1bbをベットする
  3. BBの次のアンダー・ザ・ガン(UTG)が3bbにレイズする
  4. ディーラーボタン(BTN)まで全員がフォールドし、ゲームに参加しているのはSB、BB、UTGの3人のみになる
  5. SBが3bbにコールし、BBも同じく3bbでコールする
  6. フロップになりSBはチェック、BBが3bbをベットする(これがドンクベット)

例2)

  1. プリフロップでSBが0.5bbをベットしBBは1bbをベットする
  2. UTGはフォールドしミドルポジション(MP)が2bbにレイズする
  3. BTNまでフォールドしSBはコール、BBはフォールドする
  4. フロップでSBが2bbをベット(これがドンクベット)

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ドンクベットをしてしまう理由

ドンクベットは悪手とみなされる行為ですが、本人はそれなりの理由があってプレイしています。プリフロップではレイズせずにフロップでレイズする理由は次のとおりです。

  • ハンドは「AA」のような強いものではない
  • フロップが開いて「KK」のような役が出来た

このようにプリフロップではレイズしたプレイヤーに対して優位性を持たないためコールで対応し、フロップが開いたタイミングで自分が優位にあると判断しレイズするという流れになります。

一見するとこれは悪くないようにも思えます。ではなぜこのように、プリフロップでアグレッシブにレイズしていないプレイヤーがフロップでレイズすることをドンクベットと呼ぶのでしょうか。

ドンクベットを避けるべき理由

ドンクベットが悪手だと呼ばれる理由を説明しましょう。次のようなシチュエーションを想像してください。

プリフロップにおける判断

プリフロップにおいて、手札は「KTo」だとします。「o」は「オフスーツ」、つまりスーツ(カートのマーク)が異なることを意味します。

この状態では当然ながら強いハンドとはいえません。そしてほかのプレイヤーがレイズしたならば、すでに何らかの「ペア」が出来ている可能性が考えられます。あるいは「A」のような強いカードがあるのかもしれません。

しかし自分も「K」と「T」(10のこと)を持っていますし、フロップのカードによってはペア、あるいはストレートも狙えるかもしれない、そう思います。そこで、フロップを見にいくために「コール」で応えます。

フロップでの判断

さて、フロップで次のカードが開いたとします。

  • ハートの「K」
  • スペードの「9」
  • クローバーの「2」

この時点で「KK」のペアが完成します。ストレートの可能性はなくなりました。

プリフロップでレイズしたプレイヤーが勝つとすれば、次のようなシチュエーションです。

  • 「AA」のハンドを持っている
  • 「99」あるいは「22」のハンドによりスリーカードが完成している

しかし「99」や「22」でレイズというのは考えにくいし、可能性としては「AA」を持っているというケースでしょう。

そこで様子を見るため、2bbでレイズするという判断を下します。もしプリフロップでレイズしたプレイヤー(これをオリジナルレイザーと呼ぶ)がコールすれば、用心したほうがよさそうです。

ドンクベットが悪手と呼ばれる理由

さて、このレイズに対してオリジナルレイザー(プリフロップでレイズしたプレイヤー)が3bbのレイズで返してきたらどうすればよいのでしょうか。

おそらく「AA」を持っていると考えられるため、フォールドするしかないでしょう。つまり、2bbのレイズは無駄打ちということになります。

ドンクベットは手の内をさらす

オリジナルレイザーの反応を確認するためにレイズをしたので、この2bbは必要経費のようなものだと判断してよいのでしょうか。実はこの2bbのレイズは「する必要がない」ものです。

というのも、プリフロップではコールにとどめ、フロップでレイズするというのは「その時点で何らかの役が出来ている」あるいは「役が出来る可能性がある」ことを知らせるようなものだからです。

そして先のケースで言えば、出来ている役として想定できるのはせいぜい「KK」どまりだと判断されます。そのため、強気のリレイズで返される可能性があります。

ブラフの可能性があっても対応できない

さらにオリジナルレイザーがリレイズで返した場合、それが本当に強いハンドを持つためなのか、あるいはブラフなのか判断が難しくなります。

オリジナルレイザーとしては、ここでリレイズをしておけば「AA」を持っている可能性を匂わせることができます。ドンクベットをしたプレイヤーにとっては、それがたとえブラフの可能性があるものだとしてもリスクを大きくすることはできません。つまりリレイズされた時点でフォールドするしかなくなります。

ドンクベットを回避すべき理由のまとめ

ドンクベットはなぜ回避すべきなのか、その理由をまとめてみましょう。

  • 余計なコストを支払うことになる
  • 手の内を悟られやすい
  • 以降のゲームでも不利になりやすい

ドンクベットは決して悪いプレイのようには思えないものです。だからこそついドンクベットをしやすいものですし、無駄にチップを失うことになります。

ドンクベットを回避する方法

ついドンクベットをすることがないように、その回避方法を把握しておきましょう。

ポーカープレイのセオリーを頭に入れておく

ポーカーにはいろんなテクニックがありますし、セオリーどおりのプレイでは勝てないことはわかります。かといってセオリーは基本的に頭に入れておくことが大事です。

ポーカーのセオリーは、「プリフロップのアグレッサーのアクションを見る」ことです。アグレッサーとはもっとも強いハンドを持っていると認識されるプレイヤーのことです。

たとえばMPがレイズしCOがリレイズした場合、オリジナルレイザーのMPよりもCOのほうが強いハンドを持っていると推測できます。そして最後にレイズしたプレイヤーを「アグレッサー」と呼びます。

次のベッティングラウンドに移ったら、このアグレッサーの前のプレイヤーは様子をみるために「チェック」で返すのが基本となります。

ドンクベットの活用シーンを把握する

ドンクベットは悪手ではありますが、逆手に取れば活用もできます。大事なのはどの場面で避けてどの場面で活用するのかを見極めるということです。

そこで、ドンクベットを有効活用できるケースを頭に入れておきましょう。それ以外は行わないよう徹底すれば、無駄にチップを失うこともなくなります。

ドンクベットが必要な時やタイミング

悪手とされるドンクベットですが、時にはあえて戦略的に使用できる場面もあります。どのようなシチュエーションならドンクベットが使えるのかをご紹介します。

安くドローを引きたい

たとえばフロップで同じスーツが3枚揃ったとします。自分も同じスーツを1枚持っているなら、「フラッシュドロー」となります。つまり、あと1枚同じスーツが出ればフラッシュが完成する状態です。

このような場面でアグレッサーに主導権を握られると、レイズでベット額を引き上げられてしまいます。そこで先手を打ってドンクベットをするというのもアリです。

まずほかのプレイヤーに対してフラッシュドローであるとアピールできます。アグレッサーはたとえ「AA」のような強いハンドを持っていても強気で攻めることができず、コールでターンを見にいくことになります。

強い役が出来た時

フロップで「ツーペア」が出来た時は、「AA」などを持っていると推測されるアグレッサーに勝つ可能性があります。このような時はあえてドンクベットをするのも有効です。

アグレッサーがツーペアの可能性を考慮せずにコールあるいはリレイズで応えれば、勝った時に大きなポットを獲得できます。

フロップの段階で勝利したい時

自分が持つハンドは「99」のような強くないポケットペアだとします。アグレッサーは少なくとも「ポケットペア」か「A」や絵札の組み合わせだと考えられます。

フロップで「3 5 8」のようなローカードが開いたとしましょう。もしアグレッサーが「88」以下のポケットペアであれば勝つ可能性はあります。もしターンあるいはリバーで「A」や絵札が出れば、勝利する可能性はほぼなくなります。

そこでフロップで先にレイズする、ドンクベットをあえてするのもひとつの戦略と言えます。場合によってはアグレッサーは、「スリーカード」の完成を推測するかもしれません。そうなればフォールドしてくれます。

ドンクベットをするメリット

悪手であるドンクベットも、使い方しだいでは効果的に活用できます。ドンクベットは自分の手の内を知らせるようなものですが、それが効果的に働くからです。つまり「ブラフ」であっても説得力を持つことになります。

ドンクベットを理解し有効活用してポーカーで勝とう!

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