ポーカーの基本アクションのひとつ『コール』。
テキサスホールデムなどのポーカーをプレイするには必ず覚えておかなければならないアクションです。
コールの意味を正しく理解して、コールするべきタイミングをつかみましょう!
この記事でわかること
- ポーカーのコールについて
- コールすべきタイミングと判断方法
- コール時の注意点
それでは、コールについてわかりやすく詳しく解説していきます。
ポーカーのコールとは
コールとは、ゲームから降りずに参加する意思を表すアクションです。
4回あるベッティングラウンド(プリフロップ・フロップ・ターン・リバー)では、最初のプレイヤーからアクションを順番に始めて、以下のように途中でベット金額が上がることがあります。
コールをした場合、自分の前のプレイヤーがベットした金額と同額を賭けます。
1. ベット 50ドル
↓
2. コール 50ドル
↓
3. レイズ 100ドル
↓
4. コール 100ドル
↓
5. コール 100ドル
ほかのポーカーのアクション
コールは消極的なアクション
ポーカーのベットアクションには、ベット金額を引き上げる「レイズ」もありますが、対してコールは消極的なアクションと判断されます。
つまりゲームには参加するけれど、強いハンドを持っているか明確ではないことをほかのプレイヤーに対して宣言するようなものです。
しかし、実際には強いハンドを持っている場合もあり、戦略的にコールを活用することもできます。
コールをすべき3つの場面
コールはどのような場面で選択すべきかを説明していきましょう。
その1 「現時点で」勝つ見込みがある時
コールするのは、「現時点で」勝つ見込みがある時です。
ターンやリバーで役が出来るのを期待してコールするのは避けましょう。
たとえばハンド(手札)が「TT(10のペア)」の場合、ゲームに参加しているプレイヤーが4人なら勝率はおよそ36.4パーセントです。この場合、ポットに積まれたチップの総額に対して自分がベットする額が36.4パーセント未満であれば、期待値が1を超えるので勝率があります。
このように勝率を考えて、勝負を続けるだけの価値がある場合にコールをします。
その2 強いハンドを悟られたくない時
強いハンドを持っている時、むやみにレイズするとフォールドされることがあります。その結果、相当に強い役が完成しても多くのチップを獲得できないことになります。
ほかのプレイヤーが降りてしまわないように、あえてコールをして、ほかのプレイヤーのレイズを誘うようにプレイを続けます。
ゲームを数回行うとほかのプレイヤーのクセがわかるようになります。自分が強いハンドを持ってレイズするとフォールドされるような場合、そのクセを見抜かれていると判断できます。
その3 相手がブラフだと判断する時
フロップからターン、そしてリバーとコミュニティカードが開かれる時、ほかのプレイヤーのアクションによってはブラフを疑う時があります。しかし自分の役はそう強くない時にはコールで対応します。
たとえばリバーにおいて、ハンドによってはストレートが完成する状態だとします。ここで自分の役はペアが出来ています。
もしここで相手が本当にストレートが完成しておりレイズすれば、ほかのプレイヤーは降りてしまいます。そのため、本来なら少しずつレイズして降りられない状況に持っていくはずです。
しかし、それまでコールで対応しているプレイヤーがリバーでいきなりレイズした場合、これはブラフであると疑うことになります。このような状況ではコールにて応えます。
もちろん上手いプレイヤーはあえてそのような戦略を取ることもあるので、そのプレイヤーのクセを読み取っておくことも必要です。
コールの使い方と方法
コールをする方法は主に3つあります。それぞれ「コール」をどのように使うのかを具体的に解説します。
その1「コールを宣言」してからベットする
最初に「コール」と宣言してから、必要なチップをベットします。宣言をすると撤回することはできません。
コールを宣言すれば、少額ずつでもチップを出すことができます。最終的に前のプレイヤーと同額のチップを置けば問題ありません。
その2 先にチップをベットする
前のプレイヤーと同額のチップをテーブルに置いた場合、その行為をもって「コール」したと判断されます。一度出したチップを戻すことはできません。
この場合、同額のチップを一度にテーブルに置く必要があります。コールを宣言せずに少額のチップのみを先にテーブルに置くと、ペナルティ行為とみなされます。
その3 コールに必要な額より大きい額のチップを1枚置く
保有するチップの額がどれもベット金額より大きい場合、無言でテーブルに1枚のチップを置けばコールとみなされ、ベット額との差額をポットから戻してもらえます。
もし「レイズ」により賭け金を引き上げる場合には、最初に「レイズ」を宣言しないと大きな額のチップを置いてもコールとみなされます。
※少額ベットの例外について
コールを宣言しても前のプレイヤーの賭け金よりも少ない額のチップをベットできる場合があります。
それは、自分が持っているチップの総額が前のプレイヤーがベットした金額よりも少ない場合です。
この時はコールを宣言しても、すべてのチップをベットするので「オールイン」扱いになります。そして次のプレイヤーはコールする場合、この少ない額のチップではなく、さらにその前のプレイヤーがベットしたチップをテーブルに置く必要があります。
たとえばプレイヤーAが5ドルをベットし、次のプレイヤーBは3ドルしか持っていない場合には3ドルをベットしてコールとします。そして次のプレイヤーCがコールを宣言したら、3ドルではなく5ドルをベットする必要があるということです。
もちろんプレイヤーCも5ドルに満たないチップを持っている場合、そのすべてをベットしてコールすることができます。
コールをする時の注意点
コールを使うにあたり、注意しておきたいことを説明します。
1. 「コーリングステーション」にならない
コーリングステーションとは、ポーカーの役の完成を目指すためにゲームに残る目的で常にコールをする行為です。
ポーカーでは勝率にかかわらず常にゲームに参加するとチップを失う可能性が高まります。そのためどこでコールし、どこでフォールドするかの見極めをつけなければなりません。
2. 「コーラー」とならないこと
コーリングステーションほどではありませんが、コールばかりする人を「コーラー」と呼びます。
コーラーも自分のハンドをあまり意識せずにコールしてゲームに参加する傾向があります。ほかのプレイヤーから見ると、対策を立てられやすいのでなかなか勝つことができません。
たとえばコーラー相手にブラフはあまりしないので、勝負に持ち込むと負ける可能性が高くなります。
また、ほかのプレイヤーはコーラーよりも強いハンドを持っていると確信すれば、レイズを使って賭け金を引き上げてきます。それに乗ってしまうと、負けた時に多くのチップを失います。
3. コールのタイミングに緩急をつける
前のプレイヤーがアクションを終えて自分の番になった時、どのようなタイミングで「コール」を宣言するかによりほかのプレイヤーへの印象を変えることができます。
すかさずコールすれば、ある程度は強いハンドを持っていることを印象づけることになります。逆に少し考える時間を作ってからコールすると、ハンドの強さは微妙であると印象づけることができます。
このように、コールするタイミングに緩急をつけるだけでも戦略が生まれることを知っておきましょう。
【関連記事】ポーカーにおすすめのオンカジ