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大阪IRの開業地近くに大阪メトロ中央線の「夢洲(ゆめしま)駅」が2025年1月19日に開業し、日本初のカジノ開業を含む大阪夢洲の統合型IRリゾートの2023年開業が1歩前進しました。
夢洲駅は大阪の中心地から夢洲に続く唯一の公共交通機関で、もちろん大阪万博への来場客を見越しての開業ですが、万博終了後は大阪IRリゾートへの主要な交通機関として活躍するでしょう。
2025年1月夢洲駅が開業
2025年4月13日に大阪万博がスタートすれば1日当たり10万人を超える利用者が予想されています。
大阪IRの開業後は海外から600万人、国内から1,400万人、合計2,000万人以上の来場者が見込まれ、事業収益は年間約5,200億円が見込まれています。
しかも、収益のおよそ80%にあたる約4,200億円はカジノ事業の収益です。
大阪IRの歩み
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夢洲のIRリゾート開業は、大手カジノを世界中に展開するMGMリゾーツ・インターナショナル日本法人とオリックスなどが出資する運営事業者「大阪IR」によって推進されています。
2023年には大阪府とIRリゾート建設予定地の夢洲(ゆめしま)に位置する約49万㎡の土地を35年間借り上げる「借地権設定契約」を締結しています。
しかしこの契約には開業のための条件が整わなければ違約金なしで事業から撤退できる「解除権」を同時に設定していました。
しかし、この度2024年9月に大阪IRは、この解除権を開業のための条件が整ったとして放棄しました。
吉村大阪府知事は2024年年9月11日の会見で、「30年にIRが大阪のベイエリアに誕生することがほぼ確実になった」とコメントを発しています。
これまでの大阪IRの歩みを振り返ってみましょう。
2014年4月 | 大阪府・大阪市が誘致方針を決定 |
2018年7月 | IR法が成立 |
2021年9月 | MGM・オリックスグループを事業者に選定 |
2023年4月 | 政府が夢洲のIR計画を認定 |
2024年9月 | 大阪IRが夢洲借地契約の解除権放棄を決定 |
2025年春以降 | 具体的な建設工事に着手予定 |
一時は大阪万博への影響が不安視され開発工事の中断もテーブルに上っていましたが、経済産業大臣や首相の仲立ちなどにより一部工事を延期するものの開発工事は2025年春以降に着手されます。