ホイールを回し、ボールを弾き、落ちる場所を予測する。シンプルなルールで
カジノゲームの定番として親しまれる
ルーレットは、絶対に攻略不可能なゲームとして知られています。
その攻略難易度は凄まじく、イギリスの物理学者「Stephen Hawking(スティーヴン・ホーキング)」でさえ、「ルーレットを予測することは不可能だ。そうでないと物理学者がカジノで大儲けしてしまう。」と発言した程です。
しかし、世の中にはそんなルーレットをコンピュータも使わずに攻略し、カジノで荒稼ぎした人物がいます。その男の名前は「Niko Tosa」、クロアチア出身の数学と物理の天才です。
Nikoはどうルーレットを攻略したのか
Niko Tosaは、セルビア出身のNenadとハンガリー出身のLiviaを連れて、イギリスのカジノ「リッツクラブ」に頻繁に足を運んでいました。数週間にも渡ってカジノに来ていたNikoとその仲間たちは、攻略不可能と言われていたルーレットで毎回のように何千ドルも巻き上げていました。
Nikoたちのプレイングは、普通のプレイヤーとはかけ離れたものでした。ボールが発射されてから6〜7秒待ち、減速し始めたら、ベットが締め切られる直前にチャンスとばかりに一気に賭けるのです。それも、1個や2個の数字に賭けるのではなく、一度に15個もの数字にベットしていたといいます。
この方法を使って何千ドルもの利益を継続的に上げていた訳ですから当然不審に思われます。リッツクラブは「何か仕掛けがあるのでは?」とテーブルを検査しましたが、何も見つかりません。
それもそのはず、Niko Tosaはホイールの欠陥を見抜き、少しの練習と自らの頭脳だけで利益を上げていたのです。
警察を巻き込んだ捜査が始まる
2004年、ロンドン警察は彼らがコンピュータを使った不正をしていると仮説を立て、本格的な捜査を開始しました。そして捜査の結果、ホイールが理想的な状態であれば、ルーレットを攻略できることが判明したのです。
Bloombergの記者Chellelは、「その理想的な条件とは、事実上、ある種の欠陥です。」と説明しています。
「完璧なホイールでは、ボールは常にランダムに落ちます。しかし、時間が経つにつれてホイールには欠陥が生じ、それがパターンに変化していきます。わずかに傾いたホイールでは、『ドロップゾーン』が発生する可能性があります。傾斜がボールを登らせると、ボールは減速し、ほぼ毎回、同じ場所の外周リムから落ちるようになります。『ドロップゾーンはルーレット』のアキレス腱です。この些細な予測可能性さえあれば、ドロップ後の滑りやバウンドは克服できます。」とChellelは続けています。
つまりは、ドロップゾーンのある理想的なホイールを見つけて、練習をし、Niko Tosaのコンピュータのような頭脳を持って挑めばルーレットを攻略できるのです。
クロアチアでNiko Tosaを追いかけた記者に、ルーレットで勝つために何か機械やツールを使ったことがあるか尋ねられた際、Niko Tosaは「もし、そんな装置があるのであれば、私をニコラ・テスラ(発明家の名前)だと呼んでくれ」と答えました。
いまもどこかで稼ぎ続ける
リッツクラブを去った後も、Niko Tosaはさまざまな偽名を使って世界中のカジノでルーレットを攻略し、人々を驚かせ困惑させました。リッツクラブは2020年に閉店しましたが、Niko Tosaは依然として自由のままで、逮捕されることも、捕まえられる気配もありません。
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