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ソーシャルカジノゲーム

スマートフォンアプリで手軽に楽しめるゲームサービスに「ソーシャルカジノ」があります。

ソーシャルカジノは実際にお金を賭けることなくカジノゲームが楽しめるサービスです。世界ではその市場が拡大していることから注目されていますが、日本ではまだそれほど普及してはいません。今回はこのソーシャルカジノの内容と世界での市場規模について解説します。

 

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ソーシャルカジノとは

ソーシャルカジノとはどのようなサービスなのかを説明します。

ソーシャルカジノは無料で遊べるカジノサービス

ソーシャルカジノはカジノゲームを無料で楽しめるオンラインサービスです。

具体的にはスロットやポーカー、バカラやブラックジャック、ルーレットといったギャンブルゲームをスマートフォンのアプリで手軽にいつでもプレイできるサービスです。

実際のカジノゲームではお金を賭けて、当たれば配当に応じた賞金を得ますが、日本国内では賭博行為にあたるため禁止されています。

しかしソーシャルカジノは実際にはお金を賭けることはしません。あくまでも単なるゲームとして楽しめるサービスなので、違法性がなく安心して楽しめます。

海外でもっとも人気のあるカジノゲームタイトルは「Zynga」が提供している「Texas HoldEmPoker」というポーカーゲームアプリです。Facebookでプレイすることができるもので、Zyngaは2020年にこのアプリの収益で約8000万ドルを稼ぎ出しています。

 

ソーシャルカジノはアプリ内課金がある

基本的には無料で遊べるソーシャルカジノですが、アプリ内課金により楽しさを広げられる仕組みになっているのが特徴です。

ユーザーは課金することでゲームを優位にプレイしたり、アイテムを取得したりできます。

ソーシャルカジノサービスはアプリ内課金で収益化され、収益のおよそ4分の1はアプリ内広告によるものとなっています。

 

オンラインカジノとソーシャルカジノの違い

オンラインカジノは無料でも楽しむことはできますが、実際にキャッシュ(現金)をベットして勝てば賞金を得ることができるサービスです。対してソーシャルカジノはキャッシュをベットすることはできませんし、勝っても賞金を得ることができません。

オンラインカジノは海外企業が運営するサービスなので、日本の賭博罪は適用されない(実際にはグレーゾーン)ものと考えられています。

ソーシャルカジノはお金を賭けることも賞金を得ることもないので、そのサービスを利用しても違法性を問われることなく安全に楽しめます。

 

ソーシャルカジノの市場規模は拡大

市場調査会社のStatistaによるレポートでは、2020年の全世界におけるソーシャルカジノ市場は62億米ドルとなっています。

ソーシャルカジノのサービスそのものは無料で遊べますが、アプリ内の課金により企業は収益を生み出す仕組みになっています。有料サービスを利用しているユーザー1人あたりの課金金額は11.92米ドルとレポートでは報告されています。

そのうち北米での収益は72%を占めており、オセアニアで16%の収益をあげています。

ソーシャルカジノのプラットフォームとなるサービスごとのシェアは次のようになっています。

  • Playtika 22%
  • Aristocrat 13%
  • SciGames 10%
  • DoubleU Games 10%
  • Zynga 8%
  • その他 37%

もっとも市場シェアの多いPlaytikaは2010年にイスラエルで創業した企業によるソーシャルカジノサービスです。2021年の月間アクティブユーザー数は3500万人を超えています。

ソーシャルカジノは新型コロナウィルスによるロックダウンやランドカジノの閉鎖などを背景に2020年にその市場規模を大きく拡大させました。そして新しいサービスも誕生しています。

たとえばUK Gambling Commissionライセンスを取得した「PickGuru」はTikTokのエグゼクティブであるOlly Roland-Jones氏がCEO(最高経営責任者)に任命され、2022年にサービスを開始する予定です。このサービスでは、友人同士でスポーツ予測ゲームでの競争ができるようになっています。

カジノのライセンスを取得していることから、単なるソーシャルカジノサービスではなくオンラインカジノの要素も含むものと推測されます。

 

需要が増えるソーシャルカジノゲームアプリ

モバイルアプリマーケティングを提供するLiftoff Mobile株式会社のレポートによると、ソーシャルカジノゲームアプリのユーザーはほかのゲームジャンルよりも年齢層が高いとしています。

ユーザーの半数以上は45歳以上であり、男女ではほぼ半々とのことです。

米国でのiOS版ソーシャルカジノアプリは2020年第3四半期から2021年第2四半期にかけて9億9000万ドルの収益を記録し、四半期利益は2億6000万ドル以上となりました。

アプリユーザー1人あたりの獲得コスト(CPI)はiOSアプリの11.09ドルに対してAndroidアプリは10.09ドルと優位になっています。

 

日本でのソーシャルカジノは今後拡大する?

ソーシャルカジノの市場はほとんどがアメリカやヨーロッパ、中東やアフリカとオセアニアで占めています。日本を含むアジア太平洋エリアでの市場シェアはおそよ10%程度であり、日本ではまだ市場はそれほど大きくありません。

ただしスマートフォン用アプリはスロットを中心に数多く配信されており、アメリカのカリフォルニア州でアプリ開発およびリリースをしている企業「Huuuge Global Ltd.」が提供するソーシャルカジノアプリ「Huuuge Casino」は日本語版もリリースされています。

スロットやポーカー、ルーレットやバカラといったカジノゲームに加えて、パチスロも用意されています。

さまざまなイベントが用意され、「トークン」や「チケット」を入手すればアイテムなどを手に入れることができます。そして課金することで、イベントを有利にクリアできるようにもなります。

 

まとめ

ソーシャルカジノの市場規模は拡大を続けており、今後もあらたなサービスが増えてくると考えられます。日本にもソーシャルカジノアプリは数多くありますが、それほどの盛り上がりは見せていません。海外では人気のあるこのサービスを、日本でも試してみてはいかがでしょうか。

 

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