米国バージニア州に巨大ライブカジノリゾートが建設スタート!

太田半兵衛

2025年3月19日に米国バージニア州ピーターズバーグでライブカジノを含む大型リゾート「ライブ!カジノ&ホテルバージニア」の起工式が開催されました。
2023年2月にアメリカの上院議会で承認されたカジノリゾートを誘致するための法案が、いよいよ具体的な形となってスタートしました。
ピーターズバーグはバージニア州都リッジモンドから南に約30Km、人口33,000人ほどの街ですが首都ワシントンDCやボルチモア、フィラデルフィアなどの大都市からのアクセスも良好です。
東京ドーム8個分を超える超大型リゾート
ピーターズバーグに新たに開発されるカジノリゾートは約37万㎡(92エーカー)に及び、東京ドーム8個分を超える広大なエリアに多様な施設が建設されます。
- 200室規模のホテル
- 3,000席のコンサート会場
- 8つのレストランとバー
- ライブカジノフロア(約37,000㎡)
- スロットマシン1,600台
- ライブディーラー46テーブル
- 15室のポーカールーム
- スポーツベット会場
このプロジェクトを推進するブルース・スミス・エンタープライズの創設者ブルース・スミス氏は、「人々はもはやピーターズバーグを車で通り過ぎることはなく、代わりにピーターズバーグを目的地として訪れるようになるだろう」と語っています。
カジノリゾートがもたらす経済効果
カジノリゾートの完成は2027年を予定していますが、2025年度内には仮設のゲーム施設がオープンする予定です。
この巨大リゾート開発は約28億ドルの経済効果をもたらし、年間約5億400万ドルの税収増が見込まれています。さらに、
- 建設期間中に6,000人以上の雇用創出
- リゾート完成後は1,400人以上の常勤雇用
が期待されています。
ピーターズバーグ選出のラシュレクス・エアド上院議員は「一つの出来事がコミュニティの軌跡を変える瞬間というものがあり、今日のプロジェクトは間違いなくそうしたプロジェクトの一つです」と述べ、リゾート開発の重要性を強調しました。
日本のカジノリゾートとの比較
一方、日本でもカジノリゾートの開発が進んでいます。2029年の開業を予定している大阪IR(統合型リゾート)は約49万㎡の敷地面積を誇り、ピーターズバーグのカジノリゾートよりも規模は大きいものの、開業までの道のりは長いものとなっています。
大阪IRのカジノフロアは約6万㎡、ピーターズバーグのライブカジノ(約37,000㎡)と比較すると日本のカジノの方が広いですが、アメリカのカジノはよりライブ感のある体験を提供する点が特徴です。
また、日本ではカジノリゾート開発に対する国民の賛否が分かれる一方で、ピーターズバーグでは2024年の住民投票で80%以上が賛成するなど、地域の支持を得ている点も大きな違いといえます。
ピーターズバーグの新時代が幕を開ける
この巨大カジノリゾート開発は、ピーターズバーグの経済と観光産業に大きな変革をもたらすことが期待されています。
住民の圧倒的な支持を受け、官民一体となったこのプロジェクトが成功すれば、ピーターズバーグは新たな観光の中心地となるでしょう。日本のIR開発とも比較しながら、今後の進展を注視していきましょう。