江原 愛
江原 愛
『ダランベール法(ピラミッド法)』はベット金額をゆるやかに増減させ、利益を得るローリスク・ローリターンのカジノゲームで使える攻略法です。
少ない資金でも長期的にみれば利益が生じやすく、安定した収益を狙う方におすすめです。
この記事は、こんな方にピッタリ!
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ダランベール法は、決められたルールに従って、賭け金を増やしたり減らしたりして賭けていくシステムベット法のひとつです。
それでは、ダランベール法の特徴を挙げながら、わかりやすく説明していきます!
ダランベール法は、勝てば賭け金は減らし、負けたら賭け金を増やしていきます。これを繰り返し続けるだけのシンプルな手法です。
別名をピラミッド法と呼ばれるように、ピラミッドを作るように賭け金を増やしたり減らしながら、利益を積み上げていきます。
最初の賭け金と増減金額は自分で設定するので、資金がそれなりにあれば、多い金額にしてもよいでしょう。
ダランベール法の効果があるのは、勝率がほぼ50%(半々)で配当倍率が2倍となるゲームです。
具体的にどんな賭け方をすれば良いかとその理由は、後述の「ダランベール法が有効なゲームと賭け方」での詳しく説明していきます。
→ 1ゲーム目で勝てば、次のゲームでベット額を1減らす
→ 1ゲーム目で負けたら、次のゲームでベット額を1増やす
それでは具体的に、ダランベール法の使い方をゲームの流れに沿って説明していきます。
おすすめはルーレットの「赤黒」です。過去の出目の統計データを見ることができ、有利に運用できるためです。
ここでは「赤」にベットするケースで説明します。最初の賭け金は1ドル、増減金額も1ドルです。カッコ内はトータル損益となります。
まずは、赤に1ドルを賭けます。1ゲーム目で赤にボールが落ちて当たりとなります。
1回目:1ドルベット 赤 +1(+1)
→ 当たりの後は賭け金から1ドル減らす
当たりが出たら賭け金を1ドル減らします。しかし今は賭け金が1ドルなので、これ以上減らすことができません。
そこで引き続き1ドルを赤にベットしましょう。そして今回は黒が出て外れたとします。
2回目:1ドルベット 黒 0(0)
→ はずれの後は賭け金に1ドルを加える
はずれの後は賭け金を増やします。1ドルを加算して2ドルを赤にベットします。そして再び外れたとしましょう。
3回目:2ドルベット 黒 -2(-2)
はずれが続いたので、さらに賭け金を増やしてベットしましょう。次は当たりが出たとします。
4回目:3ドルベット 赤 +3(+1)
次は賭け金を1ドル減らして2ドルとします。再び当たりが出たとしましょう。
5回目:2ドルベット 赤 +2(+3)
以降も同じように繰り返していきます。今回のケースでは当たりが3回、外れが2回で3ドルの利益となりました。
ダランベール法を運用した場合のシミュレーションを4つご紹介します。
最初の資金は100ドルで初期賭け金を10ドル、勝ち負けによる増減を1ドルとします。
ゲームはルーレットの「赤黒」でベットすると仮定します。勝ち数10で負け数が11の場合です。
回数 | 賭け金 | 勝ち負け | 損益 | 残金 |
1 | 10 | ◯ | +10 | 110 |
2 | 9 | × | −9 | 101 |
3 | 10 | ◯ | +10 | 111 |
4 | 9 | × | −9 | 102 |
5 | 10 | ◯ | +10 | 112 |
6 | 9 | ◯ | +9 | 121 |
7 | 8 | × | −8 | 113 |
8 | 9 | × | −9 | 104 |
9 | 10 | ◯ | +10 | 114 |
10 | 9 | × | −9 | 105 |
11 | 10 | × | −10 | 95 |
12 | 11 | × | −11 | 84 |
13 | 12 | ◯ | +12 | 96 |
14 | 11 | × | −11 | 85 |
15 | 12 | × | −12 | 73 |
16 | 13 | ◯ | +13 | 86 |
17 | 12 | × | −12 | 74 |
18 | 13 | × | −13 | 61 |
19 | 14 | ◯ | +14 | 75 |
20 | 13 | ◯ | +13 | 88 |
21 | 12 | ◯ | +12 | 100 |
※ 金額の単位は米ドル(以降同じ)
最後に資金が同じ100ドルで終わっていることがわかります。連敗が続いて資金は一時61ドルまで減少しています。
次に同じパターンで最初の賭け金を1ドルからスタートした場合をご紹介します。賭け金が1ドルの時に勝ったら、賭け金は1ドルのまま据え置きます。
回数 | 賭け金 | 勝ち負け | 損益 | 残金 |
1 | 1 | ◯ | +1 | 101 |
2 | 1 | × | −1 | 100 |
3 | 2 | ◯ | +2 | 102 |
4 | 1 | × | −1 | 101 |
5 | 2 | ◯ | +2 | 102 |
6 | 1 | ◯ | +1 | 103 |
7 | 1 | × | −1 | 102 |
8 | 2 | × | −2 | 100 |
9 | 3 | ◯ | +3 | 103 |
10 | 2 | × | −2 | 101 |
11 | 3 | × | −3 | 98 |
12 | 4 | × | −4 | 94 |
13 | 5 | ◯ | +5 | 99 |
14 | 4 | × | −4 | 95 |
15 | 5 | × | −5 | 90 |
16 | 6 | ◯ | +6 | 96 |
17 | 5 | × | −5 | 91 |
18 | 6 | × | −6 | 85 |
19 | 7 | ◯ | +7 | 92 |
20 | 6 | ◯ | +6 | 98 |
21 | 5 | ◯ | +5 | 103 |
同じゲーム結果でも収支がプラスになっているのがわかります。
続いて同じく最初の賭け金を1ドルとし、さらに最初に連勝が続いてから勝ち数が10で負け数が11になった場合を見てみましょう。
回数 | 賭け金 | 勝ち負け | 損益 | 残金 |
1 | 1 | ◯ | +1 | 101 |
2 | 1 | ◯ | +1 | 102 |
3 | 1 | ◯ | +1 | 103 |
4 | 1 | × | −1 | 102 |
5 | 2 | ◯ | +2 | 104 |
6 | 1 | ◯ | +1 | 105 |
7 | 1 | ◯ | +1 | 106 |
8 | 1 | × | −1 | 105 |
9 | 2 | × | −2 | 103 |
10 | 3 | × | −3 | 100 |
11 | 4 | × | −4 | 96 |
12 | 5 | ◯ | +5 | 101 |
13 | 4 | ◯ | +4 | 105 |
14 | 3 | × | −3 | 102 |
15 | 4 | × | −4 | 98 |
16 | 5 | × | −5 | 93 |
17 | 6 | ◯ | +6 | 96 |
18 | 5 | ◯ | +5 | 101 |
19 | 4 | × | −4 | 97 |
20 | 5 | × | −5 | 92 |
21 | 6 | × | −6 | 86 |
勝ち負けの数は同じでも今度は収支がマイナスになってしまいました。
それでは同じゲーム結果で、最初の賭け金を10ドルとしてみましょう。
回数 | 賭け金 | 勝ち負け | 損益 | 残金 |
1 | 10 | ◯ | +10 | 110 |
2 | 9 | ◯ | +9 | 119 |
3 | 8 | ◯ | +8 | 127 |
4 | 7 | × | −7 | 120 |
5 | 8 | ◯ | +8 | 128 |
6 | 7 | ◯ | +7 | 135 |
7 | 6 | ◯ | +6 | 141 |
8 | 5 | × | −5 | 136 |
9 | 6 | × | −6 | 130 |
10 | 7 | × | −7 | 123 |
11 | 8 | × | −8 | 115 |
12 | 9 | ◯ | +9 | 124 |
13 | 8 | ◯ | +8 | 132 |
14 | 7 | × | −7 | 125 |
15 | 8 | × | −8 | 117 |
16 | 9 | × | −9 | 108 |
17 | 10 | ◯ | +10 | 118 |
18 | 9 | ◯ | +9 | 127 |
19 | 8 | × | −8 | 119 |
20 | 9 | × | −9 | 110 |
21 | 10 | × | −10 | 100 |
今度は収支がプラマイゼロになりました。
このように最初の賭け金の設定によっては、ゲーム結果による収支に違いが出ることがわかります。
ダランベール法は勝てば賭け金を減らし、負けたら賭け金を増やします。しかし連敗が続くと賭け金がかなり大きくなってしまいます。
そこで改良版として、「勝ったら賭け金を増やし負けたら賭け金を減らす」方法を改良版としてご紹介します。
負け続けても賭け金も損失額もそれほど増えませんし、勝ち数が増えると利益も大きくなります。
賭け金を最初の設定から減らし続けてゼロになると損失が確定するのが、従来のダランベール法との違いです。
【特徴】
ダランベール法は終了時のルールが明確に決まっていません。
ベストなやめ時は「賭け金を減らせなくなったら」です。たとえば10ドルからスタートして1ドルずつ増減させ、1ドルまで減少したら終了です。
また、もし負けが続いて累積損失が膨らんでいたら、損益がプラスになった時点でやめるのもおすすめです。あるいは損益がマイナスになっていても、勝率が50%に近いと思ったら終了させるのが無難です。
いずれにしても、「もっと利益を増やそう」という理由で続けるのはおすすめできません。損失を少なく抑えることを前提に、いつ切り上げるのかを決めておきましょう。
次に、ダランべール法が有効なゲームと賭け方、その理由を説明してきます。
ルーレットの賭け方の中でも勝率がほぼ半々となる「レッドブラック(赤/黒)」、「ODD/EVEN(偶数/奇数)」、「ハイロー」で使用できます。
当たれば賭け金が倍になって返るので、利益は賭け金と同額です。
ルーレットには数字が「0」があるため、実際の赤黒の勝率は50%に満たないのですが、当たり外れがある程度は交互に続けばダランベール法は利益が出ます。
そのため、どちらかに出る回数が偏ったとしても、長期的には利益を出すことができるでしょう。賭け金は最低ベット金額にしておくとよいでしょう。
「赤」と「黒」どちらに賭けるか迷った場合には、「赤黒」の統計データを見て出目の偏りを確認しましょう。
たとえば赤が52%、黒が46%、0が2%とあれば、出目の少ない黒にベットし続けることになります。ただし、その後に黒のパーセントが減少するケースもあります。そこで、しばらくはベットせずに出目の傾向をチェックし、統計データがどのように変動しているのか確認することをおすすめします。
バカラでダランベール法を使う場合は、プレイヤーに賭けるのがおすすめです。
プレイヤーに賭けた場合は、バンカーよりもわずかに勝率は低いのですが、配当は2倍になります。バンカーに賭けて当たった場合には、5%の手数料が引かれるため配当は1.95倍となります。
それを踏まえると、プレイヤーにベットしたほうがダランベール法を運用する上では有利と言えるでしょう。
バカラのテーブルゲームの場合は完全にランダムにカードが配られるので、長時間にわたり運用すれば損益はプラスになることが想定されます。ただし大きな偏りが生じることもありますし、その場合には損失もかなり膨らみます。
そのため、ベット額は、最低ベット金額にしておくことをおすすめします。
ライブカジノの場合、最低ベット額は1ドルに設定されていることが多いので、初心者や資金が100ドルほどの人は、1ドルずつ増減させるようにしましょう。
また、ライブカジノはシューボックスのカードがなくなれば1ゲーム終了します。カッティングカードが出たら、統計的にはリセットされるので、ダランベール法の運用も一度終えるようにしましょう。
つまり損失で終わったならば、そこで損切りをするということです。
ブラックジャックでもダランベール法を使うことができます。ブラックジャックの場合、プレイヤーのアクションによって期待値は変化するので、システム的なベットが必要になります。
しかし、勝率や期待値はルーレットやバカラのように簡単に算出できるものではありません。というのも、プレイヤーのアクションによって勝率はが変わるためです。
そこで、ブラックジャックのベーシックストラテジーを使ってブラックジャックを行うことで、勝率を50%近くにすることができます。
ベーシックストラテジーに沿ったアクションをするようにしましょう。自分の判断でカードを追加するようなことはしないということです。
ベーシックストラテジーを使っても、しばらく負けが続く場合があります。そのため、ベット金額は1ドルにしておくことをおすすめします。増減額も同じく1ドルにしましょう
ダランベール法は決して「必勝法ではない」ものです。そのため、時に損失を膨らませることもあります。そこで、ダランベール法を使う際に心得ておくべきポイントを説明します。
ルーレットで適用できるポイントとなりますが、ルーレットは過去の出目の統計データが記録として残るので、その偏りを確認することができます。
具体的に、赤と黒のどちらのポケットに多くボールが落ちているのかを確認できるということです。
どちらのポケットにボールが落ちるのか、その確率は毎回同じなので変わりません。しかし確率には大数の法則が働くので、長期的に見れば赤と黒それぞれにボールが落ちる回数は同じに近づいていきます。
そこで、どちらかに多くボールが落ちる偏りが生じた時に、もう片方にベットし続ける形でダランベール法を使うことをおすすめします。
ルーレットにもバカラにも偏りというものが生じますが、いつまでもその偏りが調整されないこともあります。そのため、いつまでもダランベール法を使い続けても損失が膨らむ一方というケースも生じます。
そこであらかじめ、損失がいくらまで膨らんだら損切りをするというように、最初に決めておくのもよいでしょう。
ダランベール法の説明で、「最初に1ドルをベットする」と書きましたが、もし連勝が続くとしたら利益は少ししか得られません。その後に連敗が続くと、損失を膨らませる可能性があります。
そこで最初に1ドルではなく、5ドルや10ドルにしておくのもひとつの方法です。言ってみればダランベール法の改良版といったものですが、連勝したら1ドルずつ賭け金を減らして負けた時のリスクを軽減できます。
ダランベール法を利用する利点を分かりやすく解説していきます。
ダランベール法は、大きな利益は期待できませんが、資金が急激に減らなという利点があります。
カジノをスリルのあるギャンブルとしてとらえずに、投機活動に似たものとして、安定的に利益を出し、勝率を上げていく方法です。
ダランベール法は、簡単な法則に則って行うため、初心者でも簡単に実行できるの簡単さは大きな利点と言えます。
ルーレットのように勝率が実際に半々になれば、ダランベール法は利益が出ます。
勝ち負けを繰り返すだけでも利益が残る点がメリットだと言えます。
ダランベール法は、利点の多い方法のようですが、デメリットもきちんと理解してから使用することをおすすめします。
ダランベール法は賭け金の増減がゆるやかに変動するため、利益もなかなか増えないのがデメリットです。
負け数が多く累計損失が大きいと、損益をプラスにするまで時間がかかります。
ダランベール法は確率的に当たりと外れが半々であれば、長期的には損益がプラスになるベッティングシステムです。
しかし、短期的に外れが多く続くと、損失も大きく膨らみます。
たとえば6回連続で外れたとすると、1ドルで始めた賭け金は1ドルずつ増減させると7ドルに増えます。このあいだの損失は21ドルです。
マーチンゲール法とは異なり、ダランベール法は1回の当たりで損失をすべて回収することはできません。何度も当たりが出なければ、この損失をプラスに転じさせることはできないのです。
これがダランベール法の欠点でもあり、精神的にきつくなる部分でもあります。
ダランベール法を使っても勝てない時の対策をご紹介します。
ダランベール法は結果が完全にランダムなルーレットで使うのがおすすめです。2倍配当の「赤黒」や「ハイロー」、「奇数・偶数」で運用します。
勝てない時はそのベット方法を変えてみるのもいいでしょう。たとえば「赤黒」の場合、赤のみや黒のみにベットするほか、前回と同じ色にベットする方法もあります。
ライブカジノなら出目の記録を確認できます。そこで出目に偏りがあるテーブルを選ぶのもひとつの方法です。
ルーレットなら過去の出目が赤が60%で黒が37%というように偏っていれば、黒が出る回数が多くなると考えられます。
そこでこの偏りが解消されるまで黒にベットし続けるというのも一つの方法です。
ダランベール法は場合によっては損失を回収するまで時間がかかる方法です。ゲームプレイができる時間が限られている人には不向きかもしれません。
そこで短時間での利益が狙える「マーチンゲール法」や「31システム」などを試してみてはいかがでしょうか。
最後に、マーチンゲール法や逆ダランベール法との違いを説明していきましょう。
負ければ賭け金を増やすという点では、ダランベール法はマーチンゲール法に似ています。しかしマーチンゲール法と違うのは、以下の2点です。
つまり、マーチンゲール法のようにすぐに利益が出るわけではない反面、多額の資金を必要としないので長くプレイを続けることが可能となります。
「逆ダランベール法」は、連勝が続くことで利益が膨らみ、連敗が続くと資金は緩やかに減少していきます。
ダランベール法は勝ち負けが交互に続くと利益が増えますが、逆ダランベール法は連勝が続くことで利益が膨らむ手法となります。しかし、勝ち負けが交互に続くと、損失を出し続けることになります。
例として勝ち負けが交互となっているケースのダランベール法と逆ダランベール法のシミュレーションをみてみましょう。
【ダランベール法の例】
【逆ダランベール法】
ダランベール法は長期的にみると損益がプラスになるベッティングシステムです。しかし短期的には損失が膨らむこともあるので、賭け金はなるべく少なくすることをおすすめします。
また、ある程度の損失となった時点で損切りをすることも必要です。
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