ポーカーで最初に配られる2枚のカード『スターティングハンド』。スターティングハンドを正しく理解することで、有利になり、確率をもとに効率よく勝つことが可能になります。
プリフロップで「勝負に参加するか・しないか」を迷った経験のあるプレイヤーは多くいるのでないでしょうか。
正しい判断ができずに、不利なハンドで勝負してチップを無駄に失わないためにも、ポーカーで強くなりたいと思うプレイヤーにはぜひ知っておいて欲しい知識です。
この記事でわかること
それでは、スターティングハンドの勝率や強さについて分かりやすく解説していきます。
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『スターティングハンド(Starting Hands)』とは、プリフロップ時にプレイヤーに配られるホールカード(2枚のカード)です。
英語で、スターティングは「始める」、ハンドは「手役」という意味。
最初に配られた手札2枚(ホールカード)は、1ゲーム終了まで交換できず、各プレイヤーが持ち続けます。
そして、テキサスホールデムポーカーでは、2枚のスターティングハンドに加えて、テーブルに開かれる5枚のカード(コミュニティカード)で作る役の強さを競います。
ゲームの途中で自分が不利だと判断すれば、勝負から降りる(フォールドする)ことができますが、
最初に2枚のカードが配られた段階で、どの程度の勝ち目があるのか分かれば、早々に勝ち目のない勝負から降りる判断ができます。
ハンドの組み合わせは1326通りあり、その中でスターティングハンドは169通りがあります。そして、カード2枚の組み合わせにより勝率が異なります。
プリフロップで適切な判断を下すために、スターティングハンドに関する知識はとても重要となります。
スターティングハンドの強さをTOP10でランク付しました。
「AA(ポケットエーシーズ)」「KK(ポケットキングス)」「QQ(ポケットクイーンズ)」は文句なしに強力なハンドです。
※4以降の順位は、プレイヤーの参加人数やプレイスタイルなどの状況により前後します。スターティングハンドの強さの目安にしてください。
スターティングハンドのランクは8つにグループ分けできます。
ランク | ホールカード |
1 | AA、KK、QQ、JJ、AKs |
2 | TT、AQs、AJs、KQs、AKo |
3 | 99、ATs、KJs、QJs、JTs、AQo |
4 | 88、KTs、QTs、J9s、T9s、98s、AJo、KQo |
5 | 77、A9s、A2s、Q9s、T8s ,97s、87s、76s、KJo、OJo、JTo |
6 | 66、55、K9s、J8s、86s、75s、54s、ATo、KTo、QTo |
7 | 44、33,22,K8s、K2s、Q8s、T7s、64s、53s、43s、J9o、T9o、98o |
8 | J7s、96s、85s、74s、42s、32s、A9o、K9o、Q9o、J8o、T8o、76o、65o、54o |
ランク1から4まではすべてのポジションで参加可能です。
5以降は、ポジションやプレイスタイルにより参加可能な場合もあります。
次に、スターティングハンドの組み合わせによりどのような優位性があるのかを説明していきましょう。
「ポケットペア」は、同じランク(数字)が2枚の組み合わせとなるハンドです。
ポケットペアはすでにペアという役が完成している点で強みがあります。
「AA」がもっとも強く「22」がもっとも弱い組み合わせです。
さらにフロップやターン、リバーで同じランクが出れば、スリーカードやフォーカードが完成する可能性も。
ただし、相手が自分よりも強いポケットペアを持っている可能性もあり、自分のポケットペアは弱くなってしまうということも考えられます。
「AA」や「KK」といった絵札のポケットペアは強気に勝負できるハンドなので、プリフロップの段階でレイズをしても構いません。
ただし「88」以下のポケットペアは強いとは言えないため、プリフロップの段階でほかのプレイヤーのアクションによっては早めに見切りをつける必要があります。
「プレミアムハンド」は、ハンドの強さが上位10%に入る組み合わせのハンドです。
ポケットペアのなかでも「AA」「KK」「QQ」「JJ」「TT」までのハンド、あるいは「AK」「AQs」の組み合わせのハンドなどです。
プレミアムハンドを持っているならプリフロップの時点でも相当に強気でプレイスできます。
フロップ以降で強い役が出来る可能性も高いので、強気にレイズしてもよいでしょう。
※プレミアムハンドの定義は異なることもあります。
「コネクター」は、数字が連続している組み合わせとなるハンドです。
たとえば「56s」や「KQo」など数字が続いている組み合わせが該当します。
ストレートの役が出来る可能性を持つので優位性があります。
ただし、ストレートが出来る確率は0.392%と低いため、フロップで役が出来なければ強気に勝負するのは避けたほうがよいでしょう。
「スーテッド」は、同じスーツ(マーク)の組み合わせのハンドです。
たとえば、スペードが2枚の組み合わせなどの組み合わせが該当します。
フラッシュができる可能性があるという強みがあります。
ただし、フラッシュが出来る確率はおよそ0.197%です。フロップで役が出来なければブラフを使ってほかのプレイヤーの様子をみて、勝負に応じるようなら降りてもよいでしょう。
「スーテッドコネクター」は、スーテッド(同じスーツ)でコネクター(連続する数字)のハンドです。
たとえば、「AKs」、「KQs」、「89s」などの組み合わせが該当します。
スーテッドコネクターであれば、できる限りフロップを見にいき、ストレートあるいはフラッシュが出来る可能性があればリバー、ターンまで勝負を続けるようにします。
「ギャッパー」は、数字のランクが1つだけ空いている組み合わせのハンドです。
たとえば、「QT」や「68」といった組み合わせが該当します。
ストレートが少なからず狙える組み合わせなので、できる限りフロップを見にいくようにしましょう。
スーツが同じのギャッパーをスーテッドギャッパーと呼びます。
スターティングハンド表は、プリフロップ時にゲームに参加するかどうかの判断に活用することができる表です。
勝率の高いハンドの時のみ勝負に参加すれば、負け戦を避け、効率的にチップを増やすことが可能となります。
どの組み合わせであれば勝負を続けるのかといった判断に役立つのが、次のような「スターティングハンド表」です。
それでは、まず始めにスターティングハンド表の見方を説明していきます。下が一般的な「スターティングハンド表」です。
表には「AA」や「AQs」、「98o」などと書かれています。
これは2枚の手札の組み合わせを表しています。「s」や「o」という表記があります。
たとえば「AQs」は「ハート」か「ダイヤ」、「クローバー」か「スペード」の「A」と「Q」の組み合わせということです。
1つのランク(数字)とスーツに対して3通りのランクとスーツの組み合わせがあります。
たとえば「98o」には、以下のように全部で12通りあることがわかります。
9♠︎8♥、9♠︎8♦︎、9♠︎8♣︎、9♥8♠︎、9♥8♦︎、9♥8♣︎、9♦︎8♠︎、9♦︎8♥、9♦︎8♣︎、9♣︎8♠︎、9♣︎8♥、9♣︎8♦︎
スターティングハンド表を見て、勝率の高い組み合わせの時に勝負に参加します。
確率に裏打ちされているため、プレイ回数が多くなるほど勝率もその確率に見合うものとなります。
その際にハンド表に色をつけて、自分の手札がその色付きの組み合わせであれば「コール」や「レイズ」をするというように使用します。
ただし前提として知っておきたいのは、ポジション(アクションする順番)やアクションの種類によって、その色分けは変わるということ。つまりスターティングハンド表は複数あるということになります。
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ハンドレンジ(勝負に参加する手札の組み合わせの範囲)はポジションによって異なります。
ポジションは早いほど不利とされますが、これは前のプレイヤーのアクションを見ることができないためです。後ろのポジションほど多くの情報を得られるため、有利にアクションを決めることができます。
そのため、早くにアクションをするポジションはハンドレンジを狭く(勝負する手札の組み合わせのパターンを少なく)して、あとのポジションほど広く(パターンを多く)します。
これがポジションによりスターティングハンドが異なる理由です。具体的にポジションごとにスターティングハンドがどのように違うのかを実際に見ていきましょう。
プリフロップにおいて最初にアクションを決める、アーリーポジションのUTG(アンダーザガン)のポジションのスターティングハンドのレンジ表です。
色が付いているハンドであれば、プリフロップの段階でゲームに参加しても良いという意味になります。
自分より前のプレイヤーがレイズしていないとして、コールでゲームに参加します。
オレンジの部分はオープンレイズ(初めてレイズすること)ができるハンドです。ただし自分より前のプレイヤーはフォールド(ゲームから降りる)していると仮定します。
以降のポジションにおいても同じように使用します。
ミドルポジションのHJ(ハイジャック)におけるハンドレンジ表です。※10人だとレイトポジション
UTGよりも少しハンドの組み合わせが増えていることがわかります。
レイトポジションであるCO(カットオフ)におけるハンドレンジ表です。
ミドルポジションよりも、さらにハンドレンジが広がっています。それだけフロップなどでカードを見にいける優位性があるということです。
レイトポジションのBTN(ボタン)は、プリフロップではまだSB(スモールブラインド)とBB(ビッグブラインド)が控えるポジションです。
フロップ以降は最後のアクションをします。
SB(スモールブラインド)ポジションにおけるハンドレンジ表です。
プリフロップであとに控えるのはBBのみという有利なポジションです。
プリフロップで最後にアクションするBB(ビッグブラインド)は最初にブラインドをベットしているので、コールする必要はありません。
チェックすればフロップでコミュニティカードを見にいけます。フォールドする必要はないのでハンドレンジ表はありません。
またオープンレイズに関しても、SBまですべてフォールドしていることになるのでやはりハンドレンジ表は不要です。
自分に配られたスターティングハンドは、実はゲームが進行するなかで強さ(勝率)が変化していきます。
手札は変えられないのになぜ、と思うことでしょう。
これは最初は勝つ可能性が高いと思えたハンドでも、ゲームが進むうちに有利にも不利にも思えるようになる、ということです。
自分のハンドの強さが変わる理由は、ラウンドが進むにつれてほかのプレイヤーが持つハンドとの関係性が把握できるようになるからです。
ポーカーにおいて、プレイヤー同士は自分以外のハンドを見ることができません。つまりほかのプレイヤーのハンドは、限られた情報のなかで推測するしかないのです。
そしてその限られた情報のひとつが、ほかのプレイヤーの「アクション」になります。つまり勝負を続けること、チップを増やすことといったアクションにより、そのハンドの強さが次第に絞られていくのです。
その結果、自分のハンドが有利な立場であるのか不利な立場となったのかが刻々と変わります。さらにフロップやターン、リバーなどでコミュニティカードが開くたびに得られる情報が増えて、ほかのプレイヤーのハンド推測も絞られていきます。
ポーカーではプレイヤーがアクションするベットラウンドが4回あり、それぞれのラウンドでプレイヤーはアクションをしていきます。
たとえばプリフロップ(プレイヤーに2枚のカードが配られた段階)で自分のスターティングハンドが「TT(「10」のペア)だとしましょう。
この場合、フロップやターン、リバーというようにコミュニティカードが開くうちにスリーカードやフォーカード、あるいはツーペアといった役が出来る可能性があります。
そこでプリフロップの段階で強気に攻めて「レイズ」したとしましょう。それに対してほかのプレイヤーがコールあるいはリレイズ(さらにレイズすること)で対応したならば、かなり強いハンドを持っていることが推測されます。
仮にほかのプレイヤーが「AA」のペアを持っていたならば、5枚のコミュニティカードがすべてバラバラなら自分の「TT」と相手の「AA」の勝負で負ける可能性があります。つまり優位性が下がっていると判断できるわけです。
あるいは自分のポーカーにおけるプレイスタイルによっても、スターティングハンドの強さに対する判断が変わります。
たとえば強いハンドの時のみ勝負する「タイト」なプレイスタイルであれば、プリフロップの段階でより強いハンドでなければ降りるということになるでしょう。
逆にフロップやターン、リバーまで様子を見たいという場合には「ルース(緩い)」なプレイスタイルなので勝負するハンドの組み合わせも多くなります。
勝負するハンドの組み合わせが多いことを「ハンドが広い」、少ないことを「ハンドが狭い」と表現します。このようにプレイスタイルによってスターティングハンドの強さは判断が変わります。
スターティングハンドを理解すればポーカーは有利になります。
ポーカーは確率の勝負といってよいほど勝率を把握することが大事なゲームであることがわかります。
強いプレイヤーはたいてい、自分のハンドの強さを計算しながらプレイしていると考えてよいでしょう。スターティングハンド表はいくつもあるので覚えるのは大変かもしれませんが、数多くのプレイを重ねれば自然に頭に入ります。
優位性のある時のみ勝負するだけで、かなり勝てるようになるでしょう。
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