今回は「スポーツ選手とオンラインギャンブル」という、一見すると結びつかないように思える2つの世界がどのように交わっているのか、深く掘り下げていきたいと思います。
世界的なスポーツ選手がオンラインカジノやブックメーカーのアンバサダーに就任するニュースはよく目にしますよね。その理由や背景、そして日本の現状について、見ていきたいと思います。
まず気になるのが、「なぜスポーツ選手がオンラインギャンブル業界の広告塔になるのか?」ということですよね。その理由にはいくつかのポイントがあります。
スポーツ選手は、世界中どこでも若い世代から大人まで幅広い層に支持されており、その影響力は絶大です。彼らがSNSで発信したり、広告に登場したりするだけで、多くの人が注目するのは必然。オンラインギャンブル業界にとっては、この影響力を使って、知名度を上げ、新しいプレイヤー獲得のチャンスを得たいとの考えからスポーツ選手の起用をしています。
スポーツファンとオンラインギャンブルのターゲット層には共通点があります。例えば、「試合のスリルや興奮を味わいたい!」と感じるスポーツファンは、同じようにギャンブルのスリルを楽しむ傾向があるのです。この相性の良さが、スポーツ選手起用の理由のひとつになっています。
スポーツ選手の多くは高額な収入を得ており、彼らのライフスタイルには「成功」や「高級感」が漂っています。高級車やブランド時計の広告に起用されるのと同様に、オンラインカジノもそのイメージを利用することで、自社のブランド力を高めたいと考えています。
また、スポーツマンシップという言葉があるように、フェアプレーや敬意などの価値観を心理的にあたえ、スタースポーツ選手を起用することで、清潔感や高潔なイメージを与えたいという考えもあるのかもしれません。
世界的なスポーツスターたちがブックメーカーやオンラインカジノの広告に出演し、彼らの人気と影響力を活用したマーケティングが行われています。
海外では、スポーツ選手がオンラインギャンブル関連のアンバサダーを務めることが日本よりも多く見られます。これは、ギャンブルに対する規制が比較的緩やかで、文化的にも受け入れられているからでしょう。
元ワールドカップブラジル代表のサッカー選手ロナウジーニョは、オンラインカジノのゲームプロバイダーとして、人気スロットを開発する「Boomimg Games」も2024年にパートナーシップ契約を結んでいます。
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世界的に有名なサッカー選手であるネイマール選手は、世界最大のオンラインポーカーサイト「ポーカースターズ(PokerSrtarz)」のブランドアンバサダーを2015年より務め、2023年にはカルチャーアンバサダーとして起用されました。
WSOP(ワールドシリーズオブポーカー)にも出場するほどポーカー好きとして知られるネイマール選手は、対戦相手を読み対戦相手を攻撃する適切なタイミングを知ることが大切だと、ポーカーとサッカーの類似点を語っています。
ポーカー好きを公言しているサッカー界のスーパースターであるクリスティアーノ・ロナウド選手も、2015年にオンラインポーカーの「ポーカースターズ(PokerSrtarz)」のブランドアンバサダーに就任をつとめていたこともあります。
本人が自身のFacebookやSNSでもポーカースターズのブランドとしての魅力を語っています
日本においては、海外に比べてスポーツ選手がオンラインギャンブルのアンバサダーになるケースはあまり多くはありません。これは、日本のギャンブルに関する規制が厳しく、また、スポーツ選手のイメージを重視する傾向が強いことが要因だと考えられます。
ただ、実際にお金を賭けるサイトではなく、無料版オンラインカジノのアンバサダーとして登場するケースや間接的に宣伝役として登場するケースが多くあるようです。
日本で知名度の高いオンラインカジノ兼スポーツベットサイト「ビーベット(BeeBet)」では、2024年から元日本代表でサッカー選手の岡崎慎司氏を公式アンバサダーとして起用しています。
また、ビーベットは、格闘技イベント「ブレイキングダウン(BreakingDown)」の公式スポンサーをつとめていたもあり、同イベントの代表でもある総合格闘家の朝倉未来氏がYoutube上でビーベットでプレイする様子も配信されていました。
2021年~2023年までサッカー日本代表主将を務めた吉田麻也選手は、ベラジョンカジノの無料版の公式アンバサダーとして起用されていました。
無料版とはいえ、ギャンブルのイメージがあるカジノゲームのCMに登場したことで、吉田選手に対する賛否両論の声が多くありましたが、ベラジョンというブランドの知名度を上げるのには、マーケティングとしては成功だったと言えるでしょう。
日本のスポーツ選手は、国民から清潔感を期待されることが多く、個人的なイメージを損なう可能性のある行為には慎重な姿勢を示す傾向があります。特に、ギャンブルは一般的にネガティブなイメージを持たれがちであるため、安易にアンバサダーに就任することは避けられるケースが多いです。
オンラインカジノ業界をリードするカジノシークレットが、フランスの名門サッカークラブASモナコとのスポンサー契約を結んでいることで、チームで活躍する日本代表の南野拓実選手が間接的にアンバサダーの役となっていることもあります。
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一方で、日本でも、海外で名の知れたスポーツ選手を起用するケースはあります。 海外の選手であれば、日本の規制の影響を受けにくく、また、グローバルなブランドイメージをアピールできるというメリットがあるためです。
日本を主力マーケットにしている人気オンラインカジノ兼スポーツベットの「遊雅堂(ゆうがどう)スポーツ」では、2024年6月に世界中のサッカーファンに愛された元プロサッカー選手であるフェルナンド・トーレス氏を公式アンバサダーとして迎えています。
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米国MLBで活躍する大谷翔平選手の元通訳である水原一平氏の違法賭博問題が2023年大きな話題となりました。巨額の資金を不正に流用し、信頼されていた人物が裏切ったというもので、スポーツ界だけでなく、社会全体に大きな衝撃を与えました。
この事件は、スポーツ選手を取り巻く環境の闇を浮き彫りにするとともに、華やかな世界に身を置いても、ギャンブル依存症などの問題を抱える可能性があるということを改めて認識させました。
スポーツ選手とオンラインギャンブルの関係は、一部では賛否両論があるものの、注目を集め続けるテーマです。
オンラインカジノやスポーツベットを宣伝する側に立つスポーツ選手もいる一方で、スケートボード界のレジェンドであるトニー・ホーク氏は、ギャンブルを安全に楽しむことを重視し、ギャンブル依存や問題行動を防ぐための責任あるギャンブルを推奨するアンバサダーとして米国のブックメーカーDraftKingsに起用されています。
選手の影響力を活かしたマーケティングは今後も増える可能性がありますが、認知度を上げるための戦略は各ブランドによってわかれるかもしれません。
今後も、気になるスポーツ選手とオンラインギャンブルの関係に注目していきましょう。
Keita Maruyama- オンカジ専門家&編集長
丸山けいた
丸山けいたは、20代の頃から海外のオンラインカジノ運営会社で幅広い業務に携わり、豊富な知識と実務経験を積んできました。その後、これらの経験をさらに活かし、『オンカジナビ』の編集長として就任。 オンラインカジノ業界の最新情報や信頼性の高い有益な情報を読者に届けることを使命とし、日々真摯に取り組んでいます。 プライベートでも熱心なカジノプレイヤーであり、特にポーカーやブラックジャックを好んでプレイしています。近年ではエボリューションのライブショーにも魅了され、楽しむ時間を大切にしています。カジノへの情熱と豊富な知見をもとに、読者にとって価値のあるコンテンツを提供し続けることに情熱を注いでいます。
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