日本を代表する企業「セガサミーホールディングス株式会社」が新進ゲームプロバイダー「ステークロジック(Stakelogic)」の株式を100%買収し、傘下に納めることが発表されました。
ステークロジック(Stakelogic)とは
ステークロジック社は2015年にマルタ島の首都バレッタで創業をしたゲームプロバイダーで、主にオンラインカジノ向けのスロットを開発する企業です。
急成長をつづけるステークロジックが提供するオンラインスロットは現在すでに60種類以上、毎月1本のペースで新作をリリースし、ユニークなコンセプトに沿った美しいグラフィックと革新的なサウンドやゲームギミックには業界からも高い評価を獲得しています。
セガサミーの狙い
セガサミーは、家庭用ゲームソフトやアミューズメント、パチンコ・パチスロ機器の製造・販売を手掛ける日本を代表する総合エンターテイメント企業です。2004年にゲーム業界の老舗「セガ」と、パチンコ・パチスロ機器メーカーの「サミー」が経営統合して設立されました。
「セガターボ」からスタートした家庭用ゲームソフトや、「北斗の拳」、「≪物語≫シリーズ」などの超人気パチンコ機種などで広く知られています。
ゲームブランドとして有名なセガサミーですが、実はカジノ業界への参入もすでに果たしています。北米ではランドカジノへの機器供給をおこなうSEGA SAMMY CREATION USA INC.を設立し、さらに、韓国ではパラダイスシティカジノの運営にも関与しています。
2024年7月26日に発表されたニュースリリースでは、今回の買収の狙いを次のように位置づけています。
- Stakelogic社は、当社がターゲットとしている市場であるiGamingコンテンツの開発を強みとしており、同社を買収することはGAN社の持つB2Bプラットフォームの競争力をさらに高め、当社ゲーミング事業の拡大に寄与する
- 全米各地でiGaming解禁に向けた議論が進んでいることから、合法化のタイミングに合わせて市場参入できれば有望な事業機会となる
(引用:stakelogic B.V.の買収に関するお知らせ|セガサミーホールディングス)
今回のステークロジックの買収は総合エンターテイメント企業として北米に、そして世界への進出を狙うセガサミーの戦略の一環といえるでしょう。
そして今回の買収に関してStakelogic社のCEO ステファン・ファン・デン・オテラーCEOは次のようにコメントしています。「セガサミーと協力することで、ステークロジックは国際事業をより迅速に成長させることができます。セガサミーの一員として、私たちは iGaming B2B 業界の主要プレーヤーの1つになるための実行力を持つことになります。」
日本のカジノ解禁への明るいニュース
セガサミーは大阪での統合IRリゾート開発にも積極的な関与を続けている企業です。今回のアクションはセガサミーにとっても欧州、北米、そして日本にとってもランドカジノやオンラインカジノの新たな動き、そして成長につながる可能性を大きく秘めています。
今回のセガサミーのステークロジック買収は同社の世界進出だけではなく、日本のカジノ解禁に向けての明るいニュースと言えるでしょう。