江原 愛
IR整備法のカジノ解禁に関する条項が施行され、カジノ開業へとまた一歩近づきました。ところでIRカジノには多くの日本人カジノディーラーが必要となりますが、その養成は進んでいるのでしょうか。
そこで今回は、「カジノディーラーの養成機関」、「日本人カジノディーラーの就職」、「日本人がカジノディーラーとして働くために必要なスキルと年収」について解説します。
7月19日にIR整備法の第39条が施行され、いよいよカジノ解禁の条件が正式に決まりました。国内の最大3カ所で2020年代後半にはカジノが開業される予定です。
日本国内で日本人カジノディーラーを養成するためのカジノスクールや養成機関は、すでに多く運営されています。
週に何度か通って講義を受講し、カリキュラムを履修することで必要なスキルを身につける形となっています。またスクールに通うことなく、オンラインで受講できるカジノスクールもあるので、近場にスクールがなくても学ぶことが可能です。
国内のカジノスクールや養成機関でカリキュラムを履修すれば、海外カジノでの活躍も可能となります。もちろん国内でIRカジノが開業すれば、日本人カジノディーラーとしての就職も可能となるでしょう。
日本ではカジノディーラーとして働くために必要な資格や免許というものははなく、IR整備法でも定めはありません。ただし、カジノディーラーとしての知識や技能が身についているのか、その証明となる民間資格はあります。
現在、日本で取得できるカジノディーラーの民間資格は「カジノディーラー資格認定試験(JCDA)」のみです。受験資格は満20歳以上でカジノに関する学習経験がある者としています。
日本でIRカジノが開業すれば、日本人カジノディーラーを募集する際にこの資格取得が応募条件となる可能性はありますが、現時点では資格や免許は必要ありません(2021年8月現在)。
日本でのIRカジノ開業の前には多くの日本人カジノディーラー募集が予想されます。実際に日本人カジノディーラーはどのくらい稼げるのでしょうか。またカジノ開業までにどこで働けるのかも気になります。
現状では、ランドカジノのカジノディーラーとして働くためには海外で就職先を探す必要があります。現地に就職支援機関があれば、インターンシップなどを利用して採用される道があります。
カジノでの勤務は交代制になるので、勤務時間は不規則になります。1日のタイムスケジュールが決まり、時間ごとにテーブルを変わるといった勤務になるケースがほとんどです。
日本国内ではまだカジノ施設がないので、アミューズメントカジノでの勤務となるでしょう。この場合、ほとんどがアルバイトとなるようです。アミューズメントカジノは全国にありますし、求人募集もしています。
現状ですぐに仕事ができるアミューズメントカジノの場合、時給が1,000円から1,500円といったところです。シフト制で1日に4時間、週に4日勤務が給与の最低ラインとみておくとよいかもしれません。1日8時間勤務で週に5日であれば、月収で17万円を超えるくらいとなります。
海外のカジノで勤務できれば、収入はもう少し高くなると思います。海外ではチップ制度があるため、基本の時給にプラスしてもらえるためです。
マカオやラスベガスなどエリアによって収入は異なりますが、目安としては年収で500万円弱~600万円強となるようです。
国内のIRカジノ施設での収入はまだどの程度となるかわかりません。海外カジノの事例がひとつの目安となるでしょう。
日本人がカジノディーラーとして働くためには、次のようなスキルが必要です。
日本人カジノディーラーとして求められるスキルは、まずゲームをスムーズに進行される技術が挙げられます。カジノゲームはルーレットやバカラ、ブラックジャックなどいろいろあります。カジノディーラーはシフトを組んであらゆるゲームを担当するので、まずはそのルールすべてを知っておかなければなりません。
そしてゲームを進行する際にカードさばきなどをスムーズに行う技術も必要です。カジノはチップを賭けるゲームなので、動作がもたついているとお客に不信感を抱かせます。
カジノディーラーはゲームを進行する中で、お客のチップを扱います。そしてゲームに勝ったお客には、配当に応じて払い戻しをします。その計算はすべて暗算なので、計算の速さも求められます。
テーブルには複数のお客がつくので、瞬時にかつ正確にチップの計算をしなければなりません。もし計算間違いがあるとクレームにつながるので、カジノディーラーには必須のスキルと言えるでしょう。
IRカジノが開業されれば、海外から多くの旅行客がカジノに足を運ぶようになります。そのため、日本人カジノディーラーには英語でのコミュニケーション能力も必要になるでしょう。
そこで最低限の会話ができる程度の英語力も必要になると考えられます。カジノスクールや養成機関でも、英会話の授業があります。「カジノディーラー資格認定試験」でもカジノ英語の試験を面接という形で受けます。
カジノディーラーという仕事は接客業です。そのため、接客スキルも日本人カジノディーラーに求められます。カジノプレイヤーはカジノというゲームを楽しむために行いますが、負けると機嫌を悪くする人もいるでしょう。そのようなことがないように接客するのも、カジノディーラーの役割と言えます。
またカジノ初心者にはルールの説明もしなければなりません。スムーズにゲームを進行させ、チップの計算を間違えないようにしながら英語での接客が必要であると考えておくとよいでしょう。
4月には日本のカジノで認めるゲームも公表され、7月にはIR整備法のうちIR・カジノ制度とギャンブル依存症対策などが定められている条項が施行されました。いよいよ日本でのIR開業とカジノ解禁ももうすぐという段階。その際には日本国内でも多くの日本人カジノディーラーの需要も高くなることが予想されます。今のうちにカジノスクールや養成機関で必要なスキルを身につけておくのもよいかもしれません。
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