太田半兵衛
太田半兵衛
オンラインカジノの正式なライセンスの一つであった、キュラソーライセンス(GAMING CURACAO)が2024年8月18日に営業を停止し、これまで供給されていた「 NV365/JAZ」の下で発行したすべての有効なサブライセンスは無効となりました。
キュラソー政府からは4社のゲーミングライセンスが発行されています。
今回営業停止となったのはこの中の1社、Gaming Curacaoです。
Gaming Curacao(ゲーミング・キュラソー)が発行するライセンス(NV365/JAZ)は1998年以来数多くのオンラインカジノに提供されてきました。
2014年に他のライセンスに先駆けていち早く仮想通貨を承認したこと、また、入手金規制が比較的緩いことから、数多くのオンラインカジノで採用されていました。
今回のGaming Curacaoの営業停止の理由は、キュラソー政府が財務大臣が管轄するCuracao Gaming Control Board (GCB)から直接ライセンスを提供できるように管轄区域を再編したことにあります。
Gaming Curacaoの違法な行為や不正などが理由で閉鎖されるわけではありません。
GCB(Curacao Gaming Control Board)とは、キュラソー島の全てのギャンブル関連の活動(オンラインカジノやランドベースのカジノを含む)を監督・規制するための政府機関です。キュラソー政府の下で、業界の透明性、公正性、および安全性を確保することを目的としています。
従来キュラソー島では、国家条例に基づきライセンスはキュラソー島知事が発行してきました。2019年にライセンスの発行権限が財務大臣に移換され、その監督機関としてGCBが2020年にキュラソーのゲーミング業界全体の監督と規制の責任を担う正式な監督機関として位置づけられました。
2024年の管轄区域再編で、ライセンス発行の役割が拡大されより直接的な関与をすることとなりました。
キュラソー政府ではオンライン ゲーム監督体制の段階的な改革を継続しており、管轄区域再編もその一環と考えられます。
これまでGaming Curacaoのライセンスを採用していたオンラインカジノでは、GCBが発行するライセンスへの切り替え、もしくは、比較的取得がしやすいアンジュアン・ゲーミング・ライセンス(Anjouan iGaming License)やトビーク・ゲーミング・コミッション(Tobique Gaming Commission)への切り替えなどが進行中です。
切り替えが完了もしくは、申請中の主なオンラインカジノは以下のとおりです。
今回のゲーミングキュラソー営業停止によりアンジュアンライセンス(Anjouan iGaming License)への切り替えを実施するオンライカジノも見られます。
アンジュアンライセンス(Anjouan iGaming License)は、インド洋のアフリカ東海岸のインド洋に浮かぶコモロ連合に所属するアンジュアン島政府により1999年から発行されているオンラインゲームライセンスです。
申請に対する承認までのプロセスがスピーディであること、取得や維持にかかるコストも低く、ライセンス取得のハードルが低いため、採用するオンラインカジノが徐々に増加しています。
アンジュアンライセンスは、ほかの主要な規制機関(例: マルタゲーミングオーソリティ(MGA)など)と比べて規制基準が低いため、厳格とは言えません。また、日本では知名度が低いライセンスですが、規制の枠内で合法的に運営されています。
トビーク・ゲーミング・コミッション(Tobique Gaming Commission)は、カナダのニューブランズウィック州にあるトビーク先住民が設立した機関です。
トビークが特定の先住民地域におけるギャンブル活動に特化し、規制・管理する独立機関なため、ほかの国際的な規制機関(例: マルタゲーミングオーソリティ(MGA)など)と比較してもかなり緩いため、厳格さを求めるプレイヤーには適さないとも言えます。
トビークライセンスはは、カジノやビンゴホールなどのギャンブル施設を監督し、運営者にライセンスを発行、法的遵守とゲームの公正さ、安全性を確保しています。
Gaming Curacaoの営業停止は違法性や不正行為によるものではありません。
オンラインカジノにおけるゲーミングライセンスは、安全性や信頼性を証明する重要なポイントです。
安全なオンラインカジノを選び、またプレイヤー自身でもしっかりと確認をしていくことが大切です。
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