では、世界のゲーム業界はこのような需要の増加を受けて業績の向上が期待できるのかというと、実はそうは言えない事情があります。
今回は新型コロナウィルスの感染拡大により、ネットカジノを含めた世界のゲーム業界にどのような影響が出ているのかを説明します。
オンラインカジノボーナスや入金不要ボーナスも一覧でまとめています。新型コロナウィルスの感染拡大が続くなか、当初は5月6日までとしていた緊急事態宣言の期限は5月31日まで延期になりました。その結果、自宅にこもったままの「巣ごもり」状態にある人のなかには、ゲームをしてその時間を過ごすという方も多いことでしょう。
しかし会社の休業などにより自宅待機となった人は、収入の減少という悩みも抱えています。その結果、ゲームは基本的に無料でできるもの、無課金で楽しめるものを選択する人も多いのが事実です。
米通信大手企業が調査したところ、米国では同社の通信網を使用したゲームの通信量は75%増加したと発表しました。その一方で市場調査会社の調べでは、ゲームのプレイ時間の増加に対してゲームに対する支出を増やしたのは調査対象者の半分ほどに過ぎないそうです。
つまり、新型コロナウィルスの影響で自宅で過ごす時間が増えた人はゲームをする時間は増えているものの、ゲーム業界への支出にはあまりつながっていないことがわかります。
巣ごもりによるゲーム需要が増加する反面、新作ゲームを製作する企業には新型コロナウィルスによる影響が出てきています。
まずゲーム開発においては在宅勤務への切り替えなどの影響により、開発に遅れが生じているようです。またゲーム業界における恒例行事である国際的な見本市が中止となることから、新作ゲームの発表や宣伝などができない状況になっています。
ゲーム需要は増えるものの、新作ゲームの提供やオンラインゲームのサービス提供などに遅れが生じているため、ゲーム業界全体ではコロナウィルスによる打撃を受けているのが事実です。
一般的なゲーム業界とは別に、オンラインカジノ業界は新型コロナウィルスの影響により業績が好調となる企業があるようです。
ホテルなどに併設されるランドカジノは軒並み、新型コロナウィルスの影響を受けて業績を悪化させています。4月1日の時点でアメリカのカジノは99%が閉鎖し、2カ月間の閉鎖が続くと約435億ドルもの経済的な打撃になるという推測があります。
その一方でオンラインゲーミング企業は、新型コロナウィルスの感染拡大のなかで収益が増加していることを発表しました。
たとえばカナダの大手ゲーミング会社は2020年1ー3月期は過去最高の収益になると発表しています。ポーカーサイトを運営する会社はスポーツイベントの中止によるスポーツクジの収益が落ちる反面、オンラインポーカーなどの収益が増えたことから海外収益が44%増加したそうです。
ただしオンラインカジノでライブカジノを配信しているゲーミング会社では、スタジオを閉鎖する傾向が見られます。
たとえば大手ゲーミング会社のエボリューション(Evolution)は3月にスタジオを閉鎖するアナウンスをしました。5月時点では再びスタジオからの配信を行なっていますが、新型コロナウィルスの感染状況によっては再び自粛する可能性はあるでしょう。
その一方でプログラムによってゲームが進行するテーブルゲームやオンラインスロットなどはスタッフが関わることがないため、通常通りの営業を行うことが可能です。ライブカジノの収益が落ちる一方でテーブルゲームの収益が増加していることから、オンラインカジノ業界は新型コロナウィルスの影響を受けることなく順調に収益を増やしているようです。
新型コロナウィルスの影響でゲームユーザーの需要は増えているものの、それがゲーム業界への収益にはつながりにくい状況であることがわかります。一方でオンラインカジノに関しては、業績は好調のようです。世界的に見るとユーザーの課金が増えていることから、企業によっては過去最高の収益を生み出しています。
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