いまだに終息が見えない新型コロナウィルスの感染拡大は、さまざまな業界に影響を与えています。では日本のゲーム業界はどうなのでしょうか。
自宅待機やテレワーク、休校などで暇な時間をゲームに費やすという方は少なくないでしょう。実際にゲーム業界に関しては、新型コロナウィルスの影響により自宅でのゲーム需要は増加しています。
しかしゲーム業界全体にとっては決して追い風とは言えない事情もあるようです。
任天堂のSwitch用ソフト「あつまれ どうぶつの森」がヒットしているというニュースは、誰もが目にしたのではないでしょうか。
年齢層やゲーム経験を問わずに幅広い需要層となるゲーム内容がその要因と言えますが、販売から3週間で累計販売本数が300万本を突破したヒット作となりました。
家庭用ゲームはゲーム機本体とソフトを購入しなければプレイできません。そのため新規にゲームを始める人は、その両方を購入するために出費がかさみます。
新型コロナウィルスはサービス業や飲食業などの自粛につながり、従業員のなかには収入減少に苦しんでいる人もいます。そのためたとえ自宅で過ごす時間が増えたといっても、誰もがゲームを始めるためにゲーム機やソフトを購入できるわけではありません。それでも日本全体でみると、据え置き型ゲーム機とソフトの需要は増えています。
一方でそのゲーム機やソフトを提供するゲーム開発会社がどのような状況なのかをみてみましょう。需要が増えれば売り上げも増えますし、経営には追い風と考えられます。しかし現実はそうとは言えないようです。まず、家庭用ゲーム機本体の生産が需要に追いついていません。
先にご紹介した任天堂のSwitchも、中国の生産工場で作られています。しかしその生産工場が操業を停止したため、在庫不足となっています。
また新作ソフトの開発ですが、在宅ワークへの切り替えによる遅れが出ているようです。家庭用ゲームの開発にはさまざまな工程がありますが、不具合のチェックをするための専門システムを自宅に導入できないといった事情があります。
またゲームはデザインや動作などの細かなニュアンスを開発メンバー同士が打ち合わせをして決めていかなければなりません。しかし直接顔を合わせて話し合いができない環境では、そのような細かな作業ができずに苦労しているようです。
次にスマホゲーム市場についてみてみましょう。家庭用ゲームはハードとソフトを購入しなければ楽しむことができません。しかし、スマホゲームであれば、大抵の人が所有するスマートフォンひとつあればすぐに楽しむことができます。
もちろんゲームを優位に進行させるために課金が必要となるゲームもありますが、基本的には無課金でも遊べるのがスマホゲームの特徴です。これならば収入が減少し、少しでも支出を抑えたいという人でも手軽に始めることができます。そして実際に、スマホゲームの需要も増加しています。
ただし注意すべき点もあります。休校で家にこもる子どもによる、スマホゲームの高額課金が問題となっているのです。スマホゲームのガチャ課金に関しては一時期問題になりましたが、新型コロナウィルスの影響で再燃する可能性もあります。
ゲームを開発するという点においては、家庭用ゲームもスマホゲームも相当のコストがかかることで変わりはありません。しかし、スマホゲームの開発は家庭用ゲームとは異なり、オンラインでの作業で完結しやすいという利点があります。
新作の開発が行いやすいという点で需要に応えやすいのがスマホゲームの特徴です。ただしスマホによるソーシャルゲームは、運営会社による定期的なイベントのサービス提供が必要になります。
そのための人員を確保できるかどうかが、スマホゲーム業界が新型コロナウィルスによる影響を受けるか否かを左右することでしょう。
日本ではオンラインカジノを提供する企業はありません。その意味でオンラインカジノに関しては、日本のゲーム業界は新型コロナウィルスの影響を良くも悪くも受けることはないと言えるでしょう。
ただしオンラインカジノの需要は確実に増えると予想されます。たとえば株式市場が新型コロナウィルスの影響により低迷するなか、投資対象としてオンラインカジノに注目する投資家も出てくると想定されるからです。
今後はオンラインカジノを運営する会社は新型コロナウィルスの影響により増加するユーザーを取り込むため、プロモーションを充実させるなどのサービス拡充をすることも考えられます。
日本のゲーム業界は需要の増加を受けて業績を拡大される可能性があります。ただし新型コロナウィルスの影響下で開発や流通が制限されるなかでは、すぐに業績にはつながらないかもしれません。コロナウィルスが終息に向かえば、日本のゲーム業界は大きく市場を拡大させる可能性があります。
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